続・ゴーヤが往く
幸村×小十郎
「いきなり、なんだというのだ――真田幸村!!」
突然小十郎の前に姿を見せた、真田幸村。
彼は片倉小十郎を捉えると、そのまま羽交い絞めかつ、縄で縛りあげ、山奥にあるボロ小屋に押し込んだ。
相手がこの男でなければ、切り刻んでやりたい――命はないと思え!!
それくらいの怒りがふしふしと沸いていたが、相手は真田幸村――自分の主が気に入っている男を殺したとなると、後々が面倒になる。
「答えろ、真田幸村」
無言を通す幸村に、少しだけ殺気を混ぜた気迫で問う。
すると、どこからともなく出てきた物体を手に、小十郎の前に突き出した。
「これの使い方、教えてくれ。あ、いや――これを使わせてくれ」
「――はい?」
幸村が手にしていた物体は――ゴーヤでした……
◇◇◇
「それをどこで……?」
背後から押し倒し、着物の裾を捲って秘所から体内にゴーヤを差し込まれる。
まだ準備すらされていないところに差し込まれた割に、痛みはない。
日ごろ、ゴーヤで寂しい夜を紛らわせてきた小十郎にとっては、幸村が手にしていた従来の大きさ程度では、もうすんなりと受け入れてしまえる程に、発達してしまっていた。
太さが物足りない――
いきなりこんな状態になっても、小十郎が真っ先に思ったのは、そんなことだった。
「佐助が、南の方を偵察に行って来た時の手土産だ。野菜と言えば、片倉小十郎に聞くのが一番だろうと、佐助が言った」
「その佐助は、こうやれと言ったのか?」
「いや……とりあえず、伊達政宗殿に挨拶をして、そなたに尋ねる許可を得た。その際、『俺の小十郎は、最近そのゴーヤがお気に入りらしくてな、ケツに突っ込むと喜ぶぜ……』と、言うから、試してみた。成る程、かなりこうやって活用されているようだ。しっとりと中が濡れて、蜜を滴らせている」
――政宗様に見られていたのか……不覚――程度にしか感じない小十郎。
彼がかなりの男色家かつ少し変態プレイが好きなのは、奥州ではそこそこ有名になってきている。
それというのも、夜な夜なゴーヤで喘ぎ声を発声していれば、こうなる事態も先読み出来るというもの。
それが出来なかった今回の小十郎、かなりゴーヤプレイは刺激的だったらしい。
「このゴーヤなるもの。この凹凸は、こうやってお主みたいな変態を弄り回すのに、とても最適らしい。もっと奥に入れて見る――ほう、これは凄い。溢れんばかりの蜜……それに、なんたる破廉恥な歓喜。興味深いな、片倉小十郎殿」
そんなに太くもないゴーヤだが、やはり凸凹(でこぼこ)した凹凸は、擦れる際に与える刺激が最高である。
喘ぎ声は止まることなく、絶え間なく出続ける。
次第に声は掠れつつも、よだれは上からも下からも滴り、感度の良さを幸村に見せ付けた。
しかし如何せん、長さが足りない。
どんなに擦れていく感覚が最高でも、いまひとつ味気ない。
最後の一突きは、深く突き上げられたいもの。
「真田幸村――てめぇのを、つこっんでくれ。ゴーヤよりは、長いだろ?」
「む、バカにするな。それなりの長さと太さ――佐助よりは、ある」
「なんだ、佐助と比べているのか? そういう仲なのか?」
「違う。単なる興味だ――」
「だったら、その自慢の長さ、俺に試させてくれよ……」
ゴーヤの代わりに、幸村の勃起したモノが差し込まれたのは、暫くたってからだった。
「んっ、あぁ……深く入っていく――やはり、こうでなくては、物足りない」
「くっ、小十郎殿、締めすぎ――千切れてしまう」
「はっ、そんな柔な代物ぶら下げていたのか、真田幸村は――」
「バカにするなと、言っている……ただ、久しぶりだっただけだ」
その悔しさを当てつけるように、浅いところだけで擦り焦らす。
「やっ、くっ……焦らすな。深く入れてくれ――」
「勝手な男だ――」
と、言いながら、幸村も奥に入れると熱い吐息を大きく漏らす。
それだけ締りがいいのだ。
下から抉るように数回突き上げられる。
ふたりは豪快に射精し、床の上に果てた――
◇◇◇
「――で、どうだったの、旦那」
「佐助か?」
甲斐領地に入ると、佐助が幸村を出迎える。
と、いうより――単に結果を誰よりも早く知りたかったのだ。
「佐助、このゴーヤという野菜は恐ろしい。破廉恥な人へと変えてしまう。お館様には、この栽培かつ食すのはやめた方がいいと提案しよう――」
いったい、どんなことを奥州で学んで来たのか――とても不思議でならない佐助は、ひとり遠く奥州方面を見、自ら尋ねた方が早いと思うのであった。
完結